« 病院 | トップページ | 三度目は »

2012/05/30

初入院

6階の病棟から眺める夜景は
想像したよりずっと綺麗で、
田圃の真ん中に
ぽつんと建っている
あの総合病院とは思えなかった.

病院から三方に伸びる道が
ヘッドライトの列に照らされ、
光の玉は
その向こうにある
街のイルミメーションに
吸い込まれていく.

はじめての入院.
午後九時過ぎの廊下は消灯され
ナースコールなのか
患者に繋いだ機器の異常を知らせる音なのか、

ピンポン、ピンポン・・・ ・・・
ピー、ピー、ピー・・・ ・・・
この二種類の音が交互だったり
単独だったりして延々と鳴り続けた.

正直、ちょっとした事件の様相なんだけど、
がらんとしたスタッフステーションでは
看護士がアチラコチラの病室に出向いて
テキパキと処理を終えていく.
その数・・・二名?ひょっとして一名?
傍から見ればなんとも心細い.

この病院は5階から9階まで
二か所のスタッフステーションを中心にして
東西に病室が延びている.
大部屋と個室、特別室・・・
同じ命も大人の事情がある.

スタッフステーションの横には
建物の構造上できてしまう余剰のスペースに
テーブルとイスが数席、設えてあった.
面会者と談話するもの、
ただぼんやりと
所在無げに手元をみるもの、
そして今は誰も居なかった.

ここからガラスに映る夜景をみる.
やっぱり知らない街だと思った.

:
:
:
:

|

« 病院 | トップページ | 三度目は »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 病院 | トップページ | 三度目は »